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ソウルの中心部を流れる漢江に浮かぶフェリーターミナルのコンペ応募案です。

 

水面に現れる蜃気楼のように、霞がかった儚い建築を提案しました。凹凸のあるカーブガラスのスクリーンは、漢江とその向こう側に広がるソウルの街並みを柔らかく融合し、新しいシティースケープを映し出します。

 

カーブガラスのスクリーンに挟まれるようにして、様々な大きさのデッキが異なる高さに点在しています。あるところではカフェだったり、展望台だったり、待合いスペースだったりして、船の利用客以外の人々も楽しめる開かれた立体公園になっています。漢江特有の季節風を考慮し、川の流れに沿って建物は細長い形状をしていますが、デッキの裏面をミラーとすることで人々のアクティビティや遠くの風景が反射し、奥行き感に変化をもらたしています。ターミナルビルを支える小さな島たちはポンツーンとして機能しながら、漢江公園と連続した川に浮かぶ憩いの場を提供します。

 

このフェリーターミナルが、ソウルの新しい風景をつくりだすシンボルになると同時に、人々に親しまれる建物になることを目指しました。

敷地:韓国 ソウル/​用途:フェリーターミナル/建築面積:2100m2/延床面積:3600m2/構造・規模:RC造+鉄骨造 地上3階

​※コンペティション応募案

展覧会:プレゼンテーション展@GAギャラリー

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