FUK(2021)

広島県の福山駅前に建設される交番のプロポーザル応募案です。

 

福山は、日本で唯一外壁に鉄板が使われた福山城や国内最大級の鉄鋼所を有するなど、まさに鉄の街です。また戦後復興において街中にバラを植えては育て、市民に安らぎの心が広がりました。私たちは、こうした福山らしさと地域の技術力を活かすことで、街の財産となる交番をつくることを考えました。

 

敷地は道路に挟まれたアイランド状の三角地帯です。立地環境から全ての方向に開くように敷地いっぱいに屋根をかけ、市民がどこからでもわかりやすく訪れやすい交番を提案してします。新設される横断歩道をつないで街と連続する広場を中心に、交番機能を集約した2階建ての建物と駐車スペースを配置します。湾曲する屋根は場所と機能に応じて変化しながら、街並みに柔らかく溶け込みます。

 

屋根は鉄板を使い、湾曲面が支え合ってバランスを保ち全体で安定する構造です。このシステムにより最小限の柱で屋根下空間が形成され、開放的な広場や十分な広さの駐車スペース、交番から周囲や駅前までクリアに見渡せる視線がもたらされています。鉄板の屋根は造船技術に長けた地元の鉄鋼所で成形・加工し、トラックで運搬して現場で組み立てる計画とし、特異な敷地形状に対応する作り方になっています。

 

福山に残る歴史遺産や精神、技術力を継承することで、力強さと柔らかさを併せ持つ福山らしい鋼の交番を目指しました。

敷地:広島県福山市

​用途:交番

​敷地面積:184m2

建築面積:114m2

延床面積:92m2

構造・規模:鉄骨造、地上2階​

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